宗達の風神雷神

宗達を墨の世界に…

 俵屋宗達の「風神雷神屏風」を最初に見たのは小学生の時だったかもしれません。そしてその時、この屏風絵がとても印象深かったことと「風神雷神を何かで表現したい」と漠然と思った記憶があります。そのことを思い出し、テーマを「風神雷神」にすることにしました。

 さて、「宗達の風神雷神を書にしてみたい」と思った根源は何なのか、テーマはこの分析から始まりました。そしてそれは、宗達の大胆な構図、「たらし込み」をはじめとする新たな試みへの共感でした。私の中の宗達を墨の世界に込めてみました。

2018.1.25-28「書の二人展」

「天のふるさとへ」伊東みどり/「宗達の風神雷神」織田文子

会場:銀座ギャラリーサロンTACT

風神雷神の強さを表現するために硬い素材のもので筆を作り描いてみました。(作品サイズ 70×70cm)

撮影:外山由梨佳

私の風神雷神

 「風、雷」からイメージした6文字「響」「光」「虹」「雲」「逢」「流」を書にしました。中央の「雷」と「風」は、屏風絵をイメージして書いた文字とバランスを変え、文字の一部に裏から青墨と茶墨で色を付けてみました。裏から色を付けたことにより、その部分の墨が少し浮いたような立体感を見せています。(作品サイズ 35×28cm)

撮影:外山由梨佳 

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