宗達の風神雷神
宗達を墨の世界に…
俵屋宗達の「風神雷神屏風」を最初に見たのは小学生の時だったかもしれません。そしてその時、この屏風絵がとても印象深かったことと「風神雷神を何かで表現したい」と漠然と思った記憶があります。そのことを思い出し、テーマを「風神雷神」にすることにしました。
さて、「宗達の風神雷神を書にしてみたい」と思った根源は何なのか、テーマはこの分析から始まりました。そしてそれは、宗達の大胆な構図、「たらし込み」をはじめとする新たな試みへの共感でした。私の中の宗達を墨の世界に込めてみました。